アレルギー
人間の体にはもともと体に入ってくる異物(抗原)に対し、それを異物と認識して退治しようとする機能が備わっており、それを免疫反応といいます。アレルギーはこの免疫反応が特定の異物に対し、過剰に起こってしまうことをいいます。
皮膚に症状の出るアレルギーとしては即時型と言われるⅠ型と遅延型と言われるⅣ型アレルギーがあります。
Ⅰ型アレルギー
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、蕁麻疹、花粉症、食物アレルギーなどが主な疾患。抗原が侵入すると15〜30分ほどとすぐに発赤や膨疹を生じます。当院では1度に少量の血液で39項目のアレルゲンについて調べることのできるView39やその他各種抗原の検査を行うことができます。ただし、症状は出るけど検査は陰性であったり、逆に症状はないのに検査は陽性になったりと100%の信頼をおけるものではありません。検査結果はあくまでも目安とし、臨床症状を照らし合わせて正しく避けていく必要があります。
View39の項目
食物系
- 卵白
- オボムコイド
- ミルク
- 小麦
- ソバ
- 米
- エビ
- カニ
- 大豆
- ピーナッツ
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- マグロ
- サケ
- サバ
- キウイ
- リンゴ
- バナナ
- ゴマ
吸入系・その他
- ヤケヒョウヒダニ
- ハウスダスト
- ネコ皮屑
- イヌ皮屑
- ガ
- ゴキブリ
- スギ
- ヒノキ
- ハンノキ
- シラカンバ
- カモガヤ
- オオアワガエリ
- ブタクサ
- ヨモギ
- アルテルナリ
- アスペルギルス
- カンジダ
- マラセチア
- ラテックス
※View39以外で個別に調べられるアレルゲンは多数ございますが、保険で調べられるのはひと月あたり13種類までです。
Ⅳ型アレルギー
アトピー性皮膚炎や金属アレルギー、接触皮膚炎(かぶれ)、薬疹が主な疾患。抗原の侵入から48時間後に炎症のピークとなるため、実際に症状が現れるまでに時間がかかります。これらの検査にはパッチテストを行なっております。
パッチテストは背中や二の腕の外側に貼付してから48時間後72時間後、1週間後の3回の判定が必要となり、貼付日含め4日間の受診が必要になります。また貼付して48時間の間は入浴や汗をかく運動は避けていただく必要があるため、夏場の検査はお断りさせていただいております。ご了承ください。当院では金属パッチテスト、スタンダードパッチテスト(佐藤製薬)を施行しております。スタンダードパッチテストは日本人に多いかぶれの原因物質の中から厳選された22種類の物質について調べられる、パッチテスト専用検査キットです。
金属パッチテスト(15種類)
- 塩化アルミニウム
- 塩化コバルト
- 塩化第二スズ
- 塩化第二鉄
- 塩化白金酸
- 塩化パラジウム
- 塩化マンガン
- 三塩化インジウム
- 四塩化イリジウム
- 臭化銀
- 重クロム酸カリウム
- 硫酸ニッケル
- 塩化亜鉛
- 塩化金酸
- 硫酸銅
スタンダードパッチテスト(22種類)
- 硫酸ニッケル
- ラノリンアルコール
- フラジオマイシン硫酸塩
- 重クロム酸カリウム
- カインミックス
- 香料ミックス
- ロジン
- パラベンミックス
- ペルーバルサム
- 金チオ硫酸ナトリウム
- 塩化コバルト
- p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
- エポキシ樹脂
- カルバミックス
- 黒色ゴムミックス
- イソチアゾリノンミックス
- メルカプトベンゾチアゾール
- パラフェニレンジアミン
- ホルムアルデヒド
- メルカプトミックス
- チメロサール
- チウラムミックス
パッチテストの項目
パッチテストの検査日程は以下の通りです。
木曜、金曜には貼付できません。判定日に祝日(休診日)がある場合もできませんので、ご了承ください。
貼付日 | 1回目判定(48時間後) | 2回目判定(72時間後) | 最終判定(1週間後) |
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月曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 月曜日 |
火曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 火曜日 |
水曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 水曜日 |
土曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 土曜日 |